DETAIL
ムティンギ・ファクトリー
ムティンギ・ファクトリーは、ケニアのキリニャガ郡に位置するウォッシングステーションで、1968年に設立されました。標高1580mに位置し、SL34、SL28、Ruiru11、Batianの品種が栽培されています。収穫は年2回行われ、約2000名の組合員がチェリーを持ち込んでいます。
生産への取り組み ムティンギ・ファクトリーは、コーヒー生産の拡大を目指し、農業研修や資材の迅速な提供、資金的サポートを行っています。持続可能な農業を推進し、生産者の支援を強化しています。
加工工程 選別されたチェリーは、ウェットミルでパルピングされ、一晩の発酵と水洗処理を経て天日乾燥されます。乾燥中はパーチメントを定期的に攪拌し、均一な乾燥を目指します。
ケニアのコーヒー生産 ケニアのコーヒー生産は19世紀末から始まり、理想的な生産環境と複雑なフレーバーで評価されています。現在は70-80万袋の生産量で、主に小規模生産者が支えています。キリニャガ地区、ニエリ地区、エンブ地区は特に高品質なコーヒーの生産地として注目されています。
本商品の詳細
ムティンギ・ファクトリー
ムティンギ・ファクトリーはケニア中央部、マウントケニア山腹にあるキリニャガ郡ギチャグ、ンジュキニ地区の標高1580mに位置するウォッシングステーションです。1968年に設立されたルワマ農協の傘下のウォッシングステーションで、現在は近隣のキエニ、キアラガナ、ガシオンゴ、カリコに暮らす約2000名の組合員が毎年チェリーを持ち込んでいます。
日照環境の良さと二峰性気候、火山性赤土の酸性土壌がこの地域の特徴で、収穫時期は年2回あります。1度目は5月~6月、2度目は11月~12月が収穫の時期になっています。ムティンギ周辺の地域では、SL34、SL28、Ruiru11、Batianの品種が栽培、生産されています。ムティンギ・ファクトリーでは7名の常駐スタッフが中心となり、繁忙期には臨時スタッフを雇用して、ウォッシングステーションの運営に取り組んでいます。
生産への取組み
ムティンギ・ファクトリーは長期目標として、コーヒー生産を拡大することを掲げています。具体的には生産者に対する農業研修の実施、コーヒー生産に必要な資材を生産者がすぐに利用できるようにすること、栽培工程管理に関するセミナーの実施、持続可能な農業に関する最新資料を生産者に配布することなど、様々な取り組みを行っています。
また、ファクトリーではコーヒー生産を継続してもらうための取り組みの1つとして、農協の積立資金を利用して、組合員に対して、学費の前倒しや農業資材の購入、緊急時の資金調達など組合員へ資金的なサポートも行っています。
ハンドピックされたチェリーはその日中にウェットミルへ運ばれます。未成熟や過熟のチェリー、枝葉などの異物を取り除き、近隣を流れる川から汲み上げられた水を使ってパルピングを行います。パルピングの後、一晩の発酵工程を経てコーヒーは水洗処理が行われます。その後、ウェットパーチメントはドライミルに運ばれて、ドライイングテーブルで天日乾燥させます。乾燥中は、乾燥ムラを防ぐためにパーチメントを定期的に攪拌させながら、パーチメントの選別を同時に行い、仕上げていきます。
ケニアのコーヒー生産
ケニアはコーヒー誕生の地とされるエチオピアに隣接していながら、コーヒー豆の栽培は19世紀末ごろから始まったといわれており、比較的歴史の浅いコーヒー生産国です。しかしながら、ケニアの理想的な生産環境で生まれるコーヒーは、その複雑でリッチなフレーバーによって世界中で評価されており、現在ではアフリカのコーヒー産業を牽引し、発展を遂げています。
生産量は1987/88年の215万袋でピークを迎えましたが、それ以降は減少しており、近年では約70-80万袋が生産されています。この生産量は決して多くはなく、コーヒー産業の輸出額は輸出額全体の5%にもおよびません。
現在のケニア国内の生産面積は、約160万Haで、2/3が小規模生産者によるエリアと言われ、約70万人の生産者が従事しています。これらの小規模栽培者の大半は、ケニア国内で約600あるとされる農協団体によって組織されており、それぞれの農協組織が幾つかのファクトリーを運営し、地域の小規模生産者は、属するファクトリーにコーヒーチェリーを納入しています。
トレーサビリティ
生産国:ケニア
生産地:キリニャガ郡ギチャグ、ンジュキニ
精製所名:ムティンギ・ファクトリー
生産者:ルワマ農協に属する小規模生産者(2000名)
標高:約1580m
品種:SL34 SL28 Ruiru11 Batian
精算処理:ケニア式ウォッシュド(ダブルソーキング)