DETAIL
こちらのコーヒーは数量限定商品の為、増量キャンペーンの対象外商品です。
ラ・リア マイクロミル
ラ・リア マイクロミルは、ルイス・アルベルト氏とオスカル氏の兄弟が自分たちの農園の豆を自分たちの手で仕上げるべく、2008年に立ち上げたマイクロミルです。
非常に謙虚な人柄のふたりですが、ほぼ毎年COEを受賞しており、2018年までに4度のTOP10入りと、実績は折り紙付きです。
ミルを立ち上げた2008年には、初年度にもかかわらずCOEで9位に入賞し、2人のつくるコーヒーの明るくクリーンな風味に多くのバイヤーが魅了されました。
また、そうした繊細で美しい風味を保つためにも、ミルと農園をいつでも美しく保つ衛生環境をふたりは常に心がけています。
そんな彼らが2013年に新たに購入したのが、Pie San農園です。
タラスの中でも今、農園開拓が盛んなSan Franciscoというエリアにあります。
ここは標高2000m近く、斜面は険しく、周囲には山々が並び、夜の冷え込みも厳しいので、元々あまりコーヒー栽培がおこなわれていなかった場所ですが、逆にスペシャルティコーヒーにとって、こうした厳しい環境は品質ポテンシャルの高さにつながり、ここ数年のうちに急速に注目を集めるようになりました。
ピエ・サン農園の開墾
ピエサンの農園開拓に際しては、1800m台の土地に適合性の高いとされるカツアイの植樹から始め、そのマイクロクライメットを掴む事から始まりました。
そして2014年から新たに農地開拓を始め、2016年ごろよりティピカやエチオピア種、SL28などの希少品種と言われる品種を実験的に栽培しました。
標高1940mという高地での栽培は、彼らの生産者としての大きな挑戦でもありました。
彼らは、自身が行っている微生物の培養・研究の成果をこの土地に注ぎ、肥料の分解効率を促し、寒冷な土地の中でも十分にチェリーへ栄養が吸収されるように土壌を作っていきました。
しかし、高地でのコーヒー生産は、予想通り過酷な生産環境でもありました。
日中でも7℃程度の寒冷な風が吹き、木にストレスを与え栄養分を溜め込む一方で、貿易風によって運ばれる菌の影響も受けやすく葉が痛んでいきました。
自然林やバナナの木によって防風対策を講じ、農園のシェードの位置や高さを試行錯誤しながら、足掛け4年が掛りました。
そうして現在の生産環境まで整うと、チェリーは区画の隅々まで均一に実り、乾季真っただ中の最も良いタイミングに収穫できる理想的な区画になりました。
エチオピア47
ピエサン農園に新植したエチオピア47という品種は、その名前の通りエチオピア原産の品種で、コスタリカのコーヒー研究と種子バンクを担うCATIEに保管されているエチオピア在来品種の1つです。
コスタリカ国内では、ウエストバレーのエルバス・マイクロミルが古くからスターバックスとの取り組みの中で品種研究を行ってきた品種の1つで、コスタリカの気候条件や高地生産との相性が良く、2010年代半ばから広く伝搬するようになりました。
ピエサン農園においても、比較的乾燥した気候や寒暖差など厳しい気候条件の中でもミネラルを蓄え、比較的に適合性の良い品種と語ります。
生産処理は、ラ・リア自体はDFW、WH~BH、Natural、Anaerobicなど多岐に亘って行っていますが、最終的にどのような風味特性のコーヒーになるかを理解して作り上げているのがラ・リアの特徴でもあります。
その為、品種の特徴や土壌・収穫期の状況、生産処理などで彼らが理想とする風味を明確に作り上げる姿は、他の農園にはなかなか見られない、彼らならではのマインドと技術の高さが表れている点でもあります。
今期は、天候や気温を加味しイエローハニーを採用。
また、イエローとすることで熟度感と共にクリーンで明るい風味を維持したと言います。
特にエチオピア47種の品種の特徴・フレーバーを活かすためにナチュラルやブラックハニーなどに比べて、生産処理由来の風味が穏やかなイエローハニーにしているようです。